PTE Academicで満点をとったMarieの勉強法

私はPTEを受験すると決めてから友人たちにヒアリングをしたのですが、「PTEはプール問題から出題されるから、過去問をひたすら解いて問題を覚えて行ったら、試験で出題されていたのはほとんど知っている問題だった」と言っていたので、最初は同じようにしようと張り切っていました。ですが、過去問集をみてびっくり、PTEのプール問題数は数千問を超えていました。この方法では、時間がかかり過ぎます。そこで私は潔くその方法を諦め、以下の勉強法に切り替えることにしました。結果、満点 (L, R, S, W, Overall 90/90) を達成しました。自分がやった勉強法を以下に載せるので、参考にしてください。

 

注)記事は基本的に自分の経験をもとにしているものです。詳細な内容などに関しては、必ず公式サイトを参考にしていただくようにお願いします。記事は投稿当時の正確な情報を記載するように心がけていますが、この記事を参考にして起きた不利益については一切責任を負いません。

 

PTEの勉強法:概要

PTEは試験対策である程度点数が伸びる試験と思います。あまり知られていない割に、とても大事なのは1と3です。

 1. どのセクションが高配点かを知って戦略を立てる

 2. 基本を勉強する

 3. 採点方法を知り、小手先の技術を身につける

(このブログでは便宜上、PTEの各問題形式を「セクション」、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングという分類を「ドメイン」とう呼び方をします)

さて全ドメインで90/90だった私ですが、結論から言うと、各セクション何問かは間違えましたので、総合点が見られている試験だと思います。

PTEの基本的な試験情報に関しては公式サイトなどの情報があるので細かくは割愛します。試験時間、試験内容、試験セクションの順番、各セクションの問題数などを把握しておきましょう。

– Read Aloud
– Repeat Sentence
– Describe Image
– Re-tell Lecture
– Answer Short Question
– Summarise Written Text
– Write Essay
– Multiple-Choice, Choose Multiple Answer
– Re-order Paragraph
– Fill in the Blanks: Reading
– Fill in the Blanks: Reading and Writing
– Summarise Spoken Text
– Multiple-Choice, Choose Multiple Answers
– Fill in the Blanks (Listening)
– Highlight Correct Summary
– Multiple Choice, Choose Single Answer
– Select Missing Word
– Highlight Incorrect Words
– Write from Dictation
– Multiple-Choice, Choose Single Answer

1. どのセクションが高配点かを知って戦略を立てる

PTEの基本情報を把握したら、次にどのセクションの配点が高いかを把握しましょう。言うまでもなく、それらの項目を重点的に勉強するのが高得点への近道です。

 

2022年現在、それぞれのドメインの配点割合の概算は以下だと噂されています。(略語は各セクションの名称の頭文字。配点が多い方が左)

PTEでは一つのセクションが二つのドメインにまたがって採点されることが多いです。例えば、Read Aloud(RA)というセクションはReadingとSpeakingの二つのドメインの点数になります。上のチャートからもわかるように、一番配点が大きいものだとそのドメインの約30%を占めるのに対して、一番配点が低いものは1-5%くらいの配点にしかなりません。極論、SMWやHCSはほぼ点数に響かないと言ってもいいくらいです。こう見ると、対策をした方が良いのは、例えばWFDやFIB-RW, RS, RAなどであることがわかります。 

2. 基本を勉強する

さて配点がわかったところで、基本的なことを勉強します。私はPTE勉強者なら誰でも一度は通るであろうJay先生のYoutubeをひたすらみていました( この人 https://www.youtube.com/watch?v=c4XPKaWJjd8&ab_channel=E2PTE )。全セクションの対策ビデオを全部みて、どのセクションは対策が必要そうか、どのセクションはぶっつけ本番でもいけそうかというのを把握しました。

対策が必要なセクションがわかったら、あとは過去問を利用して対策します。人からの情報を元に統合されたオンライン過去問集もありますが、最低限公式アプリに入っている問題をすることをおすすめします。ある程度の対策ができたら次のステップに進みます。

3. 採点方法を知り、小手先の技術を身につける

一通りなんとなく対策をしたら、あとは採点方法を知って得点に直結するPTE用の技術をつけるのみです。個人的には、このステップが一番重要だと思います。なぜなら、ここにPTEの点数が伸びるポテンシャルがぎゅっと詰まっているからです。苦手な人が多い割に配点が高いものを中心に、3つのセクションについて今日は私の使った小手先のtipsを共有したいと思います。一番大事になる前提はPTEはコンピューターが採点している試験、ということです。よく比較対象になるIELTSとは、ここが一番違うところだと思います。

 

例1:Write From Dictation

さて、先ほどの配点表を見るとWFDの配点はリスニングとライティングで25%くらいを占めています。ところが、これを完璧にできる人って意外と少ないのではないでしょうか。大意を掴んだとしても細かいとこを忘れてしまうんですよね。例えば、出題文が

The student experience is at the heart of everything we do.

と言う一文だったとします。ここで、聞き終わったあとにいざ書こうとすると「あれ、ここはinだっけatだっけ」とか「everythingだっけanythingだっけ」などとなったりします。こういう時は、PTEに限って言えば、全部とにかく書いたら良いのです。つまり

The student experience is at in the heart of everything anything we do.

と書くわけです。WFDでは、言葉が不足しているのが減点になるけど、言葉が多い分には減点にならないという採点方法になっています。よって、先ほどの文法ぐちゃぐちゃの文でも、正解です。私も二問くらいでこのテクニックを使用しました。

 

例2:Repeat Sentence 

もう一つ、多くの受験生が苦戦するrepeat sentenceというセクションがあります。これもしんどいですよね… 練習を重ねても、よほど良い短期記憶がないとなかなか一文が覚えられないのです。WFDと同じように迷ったらとりあえず全部言うというのは、このRSに関しては減点対象です。RSでは、1. 短くなってしまっても良いので、2. できるだけ抑揚をつけて 3. 流暢に(uh, ahを言わない)一文を言えたら高得点になります。

Speaking全般に言えることですが、内容より、pronunciationとfluencyの方が採点の比重が大きいので、多少内容を妥協しても、引っかからずに話せた方が得点が高く出ます(これはRead Aloudでも同様のことがいえます)。ちなみに、発音に苦手意識を持っている人は多いと思いますが、コンピューターを騙す上で一番鍵になるのは、発音そのものよりイントネーション(自然な抑揚)だと思います。試験では多少大げさにこの抑揚を表現した方が良いと思います。

 

例3:Write Essay

例えばIELTSのライティングは点数が出にくいことで知られていますが、その理由の一つに、人間が採点している分、ある程度学術的な(おしゃれな)表現を利用することやロジックの流れがスムーズなことが好まれるから、というのがあると思います。べたな表現や型にハマった表現は、及第点を超えないのです。

一方、繰り返しですがPTEはコンピューターが採点する試験です。そのためPTEの場合は、学術的にちょっと不格好だろうが「今introductionですよー」「今から一つ目の論点ですよー」「ここから結論ですよー」と伝えやすいベタな表現を使用する方が、コンピューターも採点しやすく、点数も普通に出ます。だから、いわゆる Firstly, Secondly, Lastly, In conclusion, みたいなガチガチの型を書いても大丈夫なのです。個人的には、コンピューターにわかってもらいやすいようにこういうガチガチ型で書いた方が良いとすら思っています(が、エビデンスはないです)。私は事実全部のライティング問題をこのガチガチ型で回答しました。また、内容やロジックについては、実は配点があまり高くないです(15点中3点)。多少内容やロジックが適当だったり貧しくても、型通りにそれなりの字数を書くほうが高得点に直結します。

このガチガチ型はどんなライティングのセクション問題にも通用します。型についてはJayが概ね動画内で紹介しているので、参考にしてください。

ということで、私のPTEの勉強法を紹介しましたが、いかがでしょうか?個人的には手応えよりも得点が出やすい試験だと思います。上記の勉強方法が少しでも参考になれば幸いです。

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