オーストラリアで医師免許 AMC試験を申し込むまでの手続き

こんにちは、イースターホリデーが始まったけど天気はあまり良くなくてテンションが上がらないYoshitoです。

最近、僕がAMCの試験に申し込もうと考えており、その際に行なった手続きについて今日はお伝えしようと思います。
日本の医学部を卒業した医師がオーストラリアで医師登録をするためには、いくつかの手続きが必要です。Australian Medical Council(AMC)がその手続きを管轄しています。
ただ、卒業証書などの認証を受けるためにECFMGという外部機関で審査をしてもらう必要があり、少々手続が全体的に煩雑です。また、各ステップで手数料がかかるのである程度の心構えが必要かもしれません。また、日本で専門医を取得しているかなどによって、提出する書類が変わります。

注)記事は基本的に自分の経験をもとにしているものです。詳細な内容などに関しては、必ず公式サイトを参考にしていただくようにお願いします。記事は投稿当時の正確な情報を記載するように心がけていますが、この記事を参考にして起きた不利益については一切責任を負いません。

この手続きで重要な公式サイト

AMCの試験を受ける前までのステップを説明した公式のサイトがあるのでご確認ください。

https://www.amc.org.au/assessment/pathways/overview/

https://www.amc.org.au/assessment/amc-portfolio/

https://www.ecfmg.org/psv/physicians-use.html?id=medical-credentials#mc

ECFMGのEPIC(Electronic Portfolio of International Credentials)への登録

まず、ここからEPICアカウントを作って、身元証明をします。

EPICアカウントにログインすると、EPICアカウントの「My Identity Documents」タブからEPIC Identification Form(EIF)という身元証明の書類にアクセスすることができます。

EIFをダウンロードし、ECFMGが推奨するオンライン公証サービスであるNotaryCam (www.notarycam.com/ecfmg)で認証してもらう必要があります。NotaryCamを使って、オンラインビデオを通じて公証人の指示に従い、EIFにサインをすれば終了です。認証を受けたらECFMGで3営業日以内にEIFを処理されます。

ちなみにアカウント作成とこの認証でUS$130かかります(2023年4月7日現在)。

AMCへの登録

Australian Medical Council(AMC)のウェブサイトにアクセスし、AMCアカウントを作成します。

ちなみにこのアカウントのセットアップにAUD$600かかります(2023年4月7日現在)。

資格情報の確認

次にEPICを通じて、卒業証書などの資格情報の検証を受けます。EPICを使用して検証できる医療資格のリストはこちらで確認できます。僕は大学の卒業証書を提出しました。

EPICに資格証明書をアップロードするとき、その資格証明書が日本語で書かれている場合はECFMGの翻訳要件を満たす英語翻訳を添付しなければなりません。ECFMGは、推奨する翻訳サービスであるStraker Translations から翻訳を入手することを強く推奨しています。

Straker Translationsの利用は必須ではないですが、他の翻訳サービスを利用して却下されるのが怖かったので僕はこのサービスを利用しました。
なおこの翻訳にAUD$112かかりました。

その後、翻訳された証明書と元の言語の証明書原本をEPICにアップロードします。ECFMGは、資格証明書がECFMGの検証をクリアしたというレポートを他の機関に送ってくれるのですが、この送信先としてAMCを選ばないと、AMCに検証クリアのレポートが送られないので要注意です。AMCがレポートを処理できるようにステップ2. AMCへの登録をしておくことも必要です。

ちなみにこのレポート作成にUS$100かかります(2023年4月7日現在)。

AMC試験の申込み

これらの手続きが完了したら、AMC試験(AMC MCQ試験)への申込みが可能になります。試験日や試験会場を選んで申込みを行い、試験に備えて勉強を始めます。

 

いかがでしょうか。
僕自身はAMCやEPICで登録したり翻訳を頼んだりと、今自分がどこで何の手続きをしているのか、わからなくなりがちでした笑

今後AMCの試験の準備をする方の参考になればと思っています!