オーストラリアで医師免許を取得するには?
AMC MCQ編

前回のMarie記事では、オーストラリアのStandard Pathwayで医師免許を取得する方法について、概要を説明しました。今日はその第一ステップ、AMC MCQ試験について簡単に書こうと思います。

注)記事は基本的に自分の経験をもとにしているものです。詳細な試験内容などに関しては、必ず公式サイトを参考にしていただくようにお願いします。記事は投稿当時の正確な情報を記載するように心がけていますが、この記事を参考にして起きた不利益については一切責任を負いません。

日本の国試のようなもの

AMC MCQ試験は、めちゃくちゃざっくりいうと医学知識を問うコンピューターベースの試験です。医師になるにあたって必要な医学知識を試験にして問うているという点では、日本の医師国家試験に似ているでしょうか。様々な疾患の病態や治療法、救急のマネジメントなどが幅広く出題されます。

出題範囲と問題数

問題数は150問、試験時間は210分、出題範囲は、内科、外科、小児科、産婦人科、精神科、ポピュレーションヘルスの6本柱になっています。それぞれの科目に関しても明確に出題数が決まっており、内科が30%、外科が20%、残りの科目は12.5%ずつとなっています。

範囲が膨大な割に出題される問題数は少ないので、勉強法を工夫している人たちもいます。

ここが日本の国試みたいじゃない

さて「日本の国試のような試験」とお話ししましたが、いくつか違う点があります。
1. 「必修」「一般」のような括りがなく、シンプルに150題出題される
2. 外国人医師向けの試験であり、基本的な薬に関しては用量や用法など出題されることがある

日本の国試はとにかく時間が長いのと「必修」「一般」などのブロックなどに分割されているので、それぞれのブロックに応じた試験対策をした人もいるかもしれません。対してAMC MCQはとってもシンプル。150問、210分。それだけです。試験時間も短く、出題数もそう多くないので、結構あっさりな試験です。

また、前回の記事でも書きましたが、オーストラリアの医学部には国家試験というものがありません。このAMC MCQというのは外国人医師のための試験です。受験者は医学生ではなく各国の医師なので、超基本的な薬に関しては用法や用量についても出題されます。その他の問題も結構マネジメントや治療法についての問題が多い印象を受けます。

 

このAMC試験に関しては、専門の予備校で授業を受ける外国人医師も数多くいます。実はMarieはそのうちの一つの予備校で講師をしていました!AMC MCQ試験の勉強法にも、いつか少し触れたいなーなんて漠然と考えています。

今日も読んでくださりありがとうございました⭐️

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